7月9日(日)  関西連盟夏季大会 準決勝・決勝が行われました


 7/9  関西連盟夏季大会準決勝     対 大阪布施リーグ     球場:大正リトル専用球場
 
大阪布施 0 1 2 0 0 0       3
貝 塚 3 2 0 2 0 ×       7
山田(健)-又井
山田(健)
 
又井・松浪


西日本選手権出場を賭けた大一番。
先発予想の左腕攻略がポイントの一戦。
 

貝塚の先発は、その豪腕に期待がかかる山田。しかし、先頭打者に四球を許す苦しい立ち上がり。
一死後、スッポ抜けたカーブが打者の頭部を直撃し、一、二塁の大ピンチ。
続く打者に 7 球連続ファールで粘られるも、どうにか直球で仕留めツーアウト。
次打者も三振にねじ伏せ、 28 球を費やし凌ぎきる。
ここから、勝利の方程式にチーム全体で取組む作業がスタート。

一つ。ピンチの後のチャンスを生かす!

初回、貝塚の攻撃。一番・又井が弾丸ライナーで右翼頭上を破るツーベースで出塁。
ここで、動揺したのか、堪らず相手バッテリーがワイルドピッチを連発。労せず又井が先制のホームを踏む。

一つ。逆らわない素直なバッティング!

一死、ランナーなし。山田のカウントはフルカウント。低めの難しい球に反応し、バットを一閃。
打球は真っ直ぐバックスクリーンへ舞い落ち 2 点目をゲット。続く宮本が四球を選びチャンスメイクすると池田が、左腕攻略のお手本のように右中間へ弾き返し一、三塁。前田のセカンドゴロの間に宮本が生還し、この回 3 点を奪う。

2 回、布施の攻撃。得点後の大切なイニングの先頭打者をエラーで出塁を許すと、ワイルドピッチ、パスボールと続き無安打で 1 点を献上し、荒れる試合模様を呈してくる展開へと流れが傾き始める。

その裏の貝塚の攻撃、先頭の薬師が四球を選び、攻めの流れを引き寄せる。続く打者は、初スタメンの緊張からエラーをおかし、失点のきっかけを作った左打者・松浪。サインは、定石通り送りバント。

しかし、二球連続の失敗。重苦しい雰囲気が流れる中、三球目を逆らわずに三遊間にクリーンヒット。打球は左中間を破る名誉挽回の二塁打となり押せ押せの展開へと急転。このチャンスに又井が初球をライトへ打ち返し 2 点を追加。さらに福岡の絶妙なバントヒットや四球で満塁。しかし、後一本が出ずに三者残塁。三回の布施の攻撃は 1 番からの好打順。ここで、山田が、又しても先頭打者に四球を与える。

一死後、要注意の打者を迎える。ワンワンの並行カウントから投じた一球を豪快に左中間に叩き込まれリードは、一瞬にして 2 点。追加点が欲しい、三回裏の貝塚の攻撃は、何と 7 球で、あっさりとチェンジ。

試合の流れが、徐々に相手チームへと移行しつつ迎えた 4 回の布施の攻撃。

ここで、また、勝利の方程式が‥。

一つ。流れを呼び込む攻めの守備。

先頭打者の強烈な打球が三遊間を襲う!この打球に遊撃手・前田が素早く反応。逆シングルで打球をさばくと流れるように身体を回転させ一塁に送球すると、間一髪でアウトのスーパープレイを披露。

このプレイに山田が一気に加速する。以降、四球一つを与えるだけの無安打に押さえ込み決勝へ進出。

ブキッチョ軍団が、遂に昨年のチームと並んだ。
夏季大会決勝進出と全国選抜をかけた最終トーナメント出場権をゲット!



 7/9  関西連盟夏季大会決勝     対 泉佐野リーグ     球場:大正リトル球場
 
泉佐野 1 0 0 2 0 0       3
貝 塚 1 3 0 0 0 ×       4
池田−宮本
又井
 
又井


合言葉は、「俊」「純」「壮」
今大会初のブルー戦士二十名が揃い、全員野球で優勝を目指す!

怪我で戦列から離れ悔しい思いをしている中一トリオ。
俊幸、純市、壮次郎。彼らが戦列復帰し、リトル生活最後の戦いに臨む大会の出場権を得たい、そんな願いが、ひとつの試合を勝利へと導く。

ブキッチョ軍団のチームカラーが反映された試合運びが随所に見られた一戦。
先発は、エースの称号を剥奪され久しい池田。一死後からライトへヒットを許すと、ボヘミアンのごとく守備位置 を転々とし、この日は捕手の主将・宮本が連続パスボールで 1 点を献上。エラーを引きずり落ち込むのが普通。しかし、持ち前の天真爛漫さを炸裂。笑顔で全員に元気出せよ!と声をかける。マウンドの池田も、つられるように笑顔で応え後続を退ける。その裏、すぐに又井の二塁打を足がかりに同転に追いつくと二回には、又井がスリーランを叩き込み 4 対 1 。攻撃は、ここで終了。後は、防戦あるのみの展開に。 変化球をコーナーに投げ分け、二回を三者連続三振に抑えた池田は、三回の先頭打者にクリーンヒットを 放たれピンチを招く。しかし、この機に、いつ以来か記憶に無い 6-4-3 のダブルプレイを完成。練習でも、なかなか見ることのできないスムーズな流れのゲッツーは、
ひょっとして成長 の証か!?続く打者の打球は、ライト前にフラフラっと舞い落ちる。ここで颯爽と薬師が登場。スライディングキャッチを試みる。おっ! 先週同様のスーパープレイの再現かと思いきや、センター山田が懸命に打球を追いかける後姿有り。 このタイミングで宮本が、マスクをとり、ナイスファイト!と大声を張り上げると、2死三塁のピンチ到来ながら、緊張感が一気に弛緩する。守っている選手達も別段、ピンチという雰囲気はない。ひょっとして状況が理解できないのか?はたまた、ピンチに馴れっこになっているのか?皆の涼し気な顔、顔、顔。ここで打球は、エラー王の異名を持つ福岡へ。しかし、ここは、異名に反して福岡が慎重に処理しピンチを凌ぐ。 四回の守備。先頭打者の打球は快音を残し、レフト正面へ。おや?何故か山本が背番号を見せながらフェンスへ走る姿。ふむ。これも練習でよく見かけるシーン。ブキッチョ軍団らしいプレイと、言える。このピンチにも不思議と打球は連続してエラー王を襲う!しかし、ゴロは軽快に裁き、思い出のフライもなんなくキャッチ。ひょっとして迷手から名手 へと華麗なる転身を遂げたのか‥。ここでビシッ!とゼロに抑えると、 さすがエース!となるのだが、池田は、推定距離 80 メートルは飛ばされたか?の大ホームランを被弾。 ショックだろうと心配するも束の間、次の打者を 1 球で仕留めチェンジ。 5 回も簡単に三者凡退に打ち取る元エースは、遂に優勝がかかる緊張の最終回のマウンドへ。リードは、僅か 1 点。先頭打者の打球は、なんとまたしても名手に進化した福岡へ。これで後、アウト二つで念願の優勝。しかし、勝利の女神は、元エースに試練を与える。センターへヒットを許し、迎える打者は、四番。一発逆転の大ピンチ!しかし、打球は、ダブルプレイにもってこいのピッチャーゴロ。誰もがゲーム終了かと思いきや、タイミングが合わず走者を残す嫌な展開。でもまてよ。いつもは投手ゴロをエラーし、ピンチを拡大していたはず。それなのにアウトを稼いだとは、 ひょっとして、これも進歩? 最後の打球は、暴投が持ち味のサード・又井へ。又井は、名手・福岡へ送球しゲームセット!えっ?これって、 ひょっとして優勝?
ブキッチョ軍団が、優勝!?この試合の打球は、ことごとく中一選手へ集中。エラーを交えながら、華麗さも なかったけれど、ひとつ一つ、アウトを積み重ね遂にゴールイン。放った安打は、計 3 本。 何か、知らぬ間に勝ち取った栄光の感を受けるが、ブキッチョ達が、歩みの鈍い亀のように、少しずつだけど 着実にゴールへ進んだ結果だと断言できる。また、それを象徴するかのような一戦であった。

優勝オメデトウ!

ブキッチョ軍団!!
決して、諦めることなく歩んだ勝利です。
後、二つ!
次の戦いの合言葉も、「俊」「純」「壮」。
頑張れブキッチョ軍団!!


ブキッチョ軍団20人の笑顔

黄金のメダル授与

歓喜の監督胴上げ!

嬉しい表彰式

優勝トロフィーを手に堂々の行進




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